食べチョクが約7億円の第三者割当増資を実施 累計調達額は約20億円に

ECのミカタ編集部

食べチョクが追加で約7億円を調達し、シリーズCの累計調達額が約20億円に。

日本最大の産直通販サイト「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデン(以下:ビビッドガーデン)は、シリーズCエクステンションラウンドとして約7億円の第三者割当増資を行い、累計調達額が約20億円になったことを公表した。

事業成長の加速と生産者のサポート強化

資金調達の主な目的は以下の通りとなっている。

◆地銀系ベンチャーキャピタルと協働し、事業成長を加速する

2022年6月に6社の地銀系ベンチャーキャピタルを含む14社から13億円を調達、地域連携や企業とのアライアンス強化を目指していた。その後、ベンチャーキャピタルの紹介で地域や企業との連携事例が増加することに繋がった。

以下、連携事例。

▷岐阜県飛騨市との連携による生産者向けセミナーを実施。その他多数の自治体を紹介。
▷大手企業との相互送客や、販売促進の取り組みを実施。

◆インターネットに不慣れな生産者のサポート強化や法人事業を拡大する

これまで、全国様々な地方自治体と70件以上連携し生産者の販路拡大や販売促進をサポートしてきた。今後も株主と連携し、地方で活躍するインターネットに不慣れな生産者のサポートや法人事業の拡大を強化するために、資金調達を実施した。

多くの顧客にこだわりの生産物を届ける

今回調達した資金の用途については、以下の内容を予定している。

◆インターネットに不慣れな生産者のサポートを強化

地方連携を強化することで全国の生産者との強固な基盤を構築するとともに、インターネットに不慣れな生産者でも出品できる状態を目指す。

◆エグゼクティブ人材の採用を強化

生産者とユーザー双方に、安定して継続的に利用いただけるサービスに成長させるため、エンジニアやデザイナー、人事など経験豊富なエグゼクティブ人材の採用を強化する。

▷プロダクト:PdM、シニアWebエンジニア、iOSエンジニア、UIデザイナー、Webグラフィックデザイナー
▷人事:組織人事、リーダー・マネージャー候補、人事責任者CHRO候補

◆企業との連携やマーケティングを強化

より多くの顧客にこだわりの生産物を届けるために、企業との連携による事業の拡大や、マーケティング強化によるユーザー数の拡大を目指す。

地銀とのネットワークにより地方生産者をサポート

地銀とのネットワークにより地方生産者をサポート

今回の資金調達に関して、ビビッドガーデン代表取締役社長である秋元里奈氏は以下のようにコメントしている。

「6月のシリーズC 1stクローズ以降、食べチョクと各地域との連携が加速しています。改めて地銀さんとの相性の良さを確信し、またリリースを見た地銀さんよりお声がけもいただきまして、今回のエクステンションラウンド実施を決定しました。追加で7社の企業さんが仲間に加わっていただくこととなり、大変心強く、嬉しく思っています。引き続き各地域と密に連携をしながら『生産者の“こだわり”が正当に評価される世界』に向けて、チーム一丸となり邁進して参ります」

今回の引き受け先として高知銀行グループのオーシャンリース株式会社や第四北越フィナンシャルグループ傘下の第四北越キャピタルパートナーズ株式会社など、地方銀行系ベンチャーキャピタル計6社が加わった。これによって、前回参加した地方銀行系ベンチャーキャピタル6社と合わせ、地方銀行系の出資企業が12社に広がっている。

今後も、全国に地方銀行とのネットワークを作ることで、地方で活躍する生産者のサポートを強化していく予定である。現在、食べチョクは野菜定期便「⾷べチョクコンシェルジュ」や旬の果物が届く定期便「⾷べチョクフルーツセレクト」だけではなく、法人サービスの「食べチョク for Business」など様々なサービスを展開している。今回の追加調達は食べチョクの成長速度を加速させ、さらなる新サービスの提供に繋がることが大きく期待されるだろう。

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