アリババグループ、中国最大の越境ECプラットフォーム「Tmall Global」での出品・販売機会の提供へ

アリババグループの越境ECプラットフォーム「Tmall Global（天猫国際、Tモールグローバル）」は、2023年6月21日、日本貿易振興機構（ジェトロ）と共同で、越境ECを通じ、中国市場進出や売上拡大を目指す日本企業向けに、製品販売とプロモーションを含む包括的な支援策を提供すると発表した。

「天猫国際(Tmall Global)」での出品、販売機会提供（※1）へ

アリババグループの日本法人Tmallジャパン（以下、Tmallジャパン）と株式会社日本貿易振興機構（ジェトロ）が共同で越境ECプラットフォーム「Tmall Global（天猫国際、Tモールグローバル）」への出品および販売（委託販売）の機会（※1）を提供する。これによりブランドの認知度向上を図るとともに、製品ページへの集客を行うことで、販売拡大を支援する狙いがある。

対象企業については日本企業（個人事業主を除く）および在外日系企業（一次卸業者まで）。2023年6月15日から7月28日までが参加申し込み締め切りとなっている。（※2）

本事業において、企画実施およびサポートは、「TmallジャパンおよびTmallジャパンが選定するサービスプロバイダー(Tmallと総称)」より提供し、事業者は天猫国際の運営主体であるアリババグループの関連会社(本社: シンガポール)との間で、Tmallジャパンのサポートのもと、委託販売契約を締結する必要がある。

※1：出品先は「天猫国際」が自ら運営する「天猫国際進口超市（輸入スーパー）」

越境ECに取組がない企業も伸び悩む企業も　出品することのメリット

中国最大の越境ECプラットフォーム「天猫国際（Tmall Global）」に出品することで、売上データと広告運用のデータをフィードバックが受けられる。中国越境EC市場におけるブランディングやマーケティング、EC販売に不可欠な広告運用のノウハウ蓄積や改善が可能だ。

出品が決まった後はアリババグループが選定する専門のサービスプロバイダーが、商品ページ作成、広告運用を代行するなどメリットは大きい。

3億人の中産階級の中国消費者へのアプローチが可能な、天猫国際。30歳以下の若い消費者、デジタル・ネイティブユーザーが多く中間所得層がターゲットとなる。