CriteoがHookLogic買収。ブランド企業へ事業拡大

ECのミカタ編集部

パフォーマンスマーケティングのテクノロジー企業であるCriteoは、ブランド企業向けアドエクスチェンジを提供するHookLogicの買収について、最終的な合意に達したことを発表した。これにより、Criteoのパフォーマンスマーケティング・プラットフォームが強化される。

今回の買収によって得られるもの

 HookLogicのパフォーマンスマーケティング・エクスチェンジは、世界最大規模の小売eコマースサイトと、スポンサー付き商品広告を通してオンライン上の陳列スペースを確保したい消費者ブランド企業を結び付けるサービスだ。Eコマースサイトを運営している小売事業者は、クリック単価(CPC)ベースのネイティブ広告を通じて自社サイトのトラフィックを収益化することができる。これにより、HookLogicの広告は、従来の広告戦略と異なり、メーカーのマーケティング費用を売上に直結できるのだ。

 今回の合意について、Criteoのエリック・アイヒマンCEO(最高経営責任者)は以下のように述べた。
「Criteo はHookLogic の買収によってそのポートフォリオを補完し、ブランド企業にも小売事業者にもより多くの価値を提供することに焦点を当てようとしています。Criteoの高度なテクノロジーによってHookLogic のプラットフォーム開発を支援し、HookLogicのソリューションを全世界のマーケティング担当者に提供することを非常に喜ばしく思います。HookLogicのジョナサン・オプダイクCEOとそのチームはパフォーマンス広告の分野で最も優れているグループのひとつであり、彼らをCriteoファミリーに迎え入れることをとても楽しみにしています。」

 また、HookLogicのジョナサン・オプダイクCEOは以下のように述べた。
「私たちはCriteoチームに加わることをとても喜んでいます。グローバルに展開される Criteoの顧客基盤およびテクノロジーとチームは、 HookLogicの事業を急速に加速させ、パフォーマンスマーケティング・ソリューションをお客様のために拡大する大きなチャンスを提供してくれます。」

ブランド向けパフォーマンスマーケティングとは?

 HookLogicは、ブランド向けパフォーマンスマーケティングのパイオニアであり、世界の主要な小売事業者およびオンライン旅行代理店と提携し、商品ブランドとホテルの売り上げを加速させている。広告主は、プラットフォームを使用して有望な見込み客に働きかけ、商品へのトラフィックを生み出し、その結果である売上高の要因を分析することができる。

 ネットワーク・パートナーと広告主は、ウォルマート、テスコ、ターゲット、アズダ、ベストバイ、メーシーズ、エクスペディア、ハズブロ、インテル、LG、ロレアル、モンデリーズ、フィリップス、マイクロソフト、マリオットなどが含まれる。HookLogicは米国ニューヨークに本社を置いており、ミシガン州アナーバー、カリフォルニア州サンタモニカ、ロンドン、パリ、サンパウロ、トロント、オランダにオフィスを展開している。

 一方、Criteoは、パーソナライズされたパフォーマンスマーケティングをスケーラブルに提供している。これは、広告クリック後のコンバージョンを評価することにより、ROI(投資利益率)の透明性を確保し、測定を容易にする。今回のHookLogicの買収により、パフォーマンスマーケティング・プラットフォームが強化され、測定の精度が向上し、より効果的な広告を実現できるだろう。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事