「母の日」の消費動向や送料値上げへのユーザーの反応はいかに?【ジャストシステム調べ】

ECのミカタ編集部

株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年4月度)』の結果を発表した。

最新の『Eコマース&アプリコマース月次定点調査』

今回のジャストシステム社の『Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年4月度)』では、ECに関連する「母の日」の消費動向や、EC各社の送料値上げへのユーザーの反応が明らかになったようだ。以下、その気になる内容について見ていこう。

【調査概要】
・2018年4月20日(金)~4月29日(日)
・調査対象:15歳~69歳の男女1,100名
・調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査

「母の日」のプレゼントは新品にこだわらない?

母の日のためにプレゼントを購入予定、もしくは購入済みの人に対して、その購入先を聞いたところ、「百貨店や専門店などのリアル店舗」と答えた人が最も多く(54.3%)、次いで「パソコンからインターネットを使って」(41.0%)、「スマートフォンからインターネットやアプリを使って」(31.5%)だった。

パソコンやスマートフォンで購入する人のうち、「新品」を購入する人は86.0%、インターネットオークションなどで「中古品または新古品」を購入する人は13.7%、ハンドメイドマーケットなどで「個人作家の商品」を購入する人は14.0%となった。

20代に限って見てみると、「新品」を購入する人が最も多い(77.0%)のは他世代と同じだったが、「中古品または新古品」を購入する人(31.1%)、「個人作家の商品」を購入する人(34.4%)が3割を超え、他世代よりも多いことがわかった(複数回答あり)。

同社資料より。

送料値上げへのユーザーの反応は?

EC利用者のうち、ECサイト各社の送料値上げに「賛成する」人は7.0%、「仕方がないと納得している」人は52.2%と、約6割がおおむね納得している様子が明らかになった。一方で「納得はできない」と答えた人は10.9%に留まった。

また、ECサイト各社の送料値上げを知っている人に、送料値上げによりECサイトの利用に変化があったかを聞いたところ、「利用方法を変更した店舗がある」と答えた人は20.1%、「利用そのものを減らした店舗がある」人は21.1%、「利用そのものをやめた店舗がある」人は13.1%だった(複数回答あり)。

さらに、EC利用者に家具やインテリアなどを購入する際に利用するECサイトを聞いたところ、「Amazon」と答えた人が最も多く(46.1%)、次いで「楽天市場」(45.9%)、「ニトリ」(29.7%)となった。「Amazon」「楽天市場」の利用率が特に高いことがわかった。

日々変化する市場と消費者のマインド

今回のジャストシステム社の『Eコマース&アプリコマース月次定点調査』の結果も大変興味深いものになった。特に20代は、「母の日」のプレゼントに必ずしも新品にこだわらない様子が浮き彫りとなり、親族など近しい相手には、リユース品やハンドメイド品を選択する人が一定数いることが分かった。こうした動向は、将来的にリユースやハンドメイド市場がより拡大していく胎動を示しているかも知れない。

また、各ECサイトの送料値上げについても大多数のユーザーが積極的か消極的かの違いはあるものの、概ね許容している様子が明らかとなった。これは官民あげて取り組んでいるラストワンマイルをはじめとした物流業界のひっ迫した状況への対応が一般にも浸透してきていることを示しているとも言えるだろう。

さらに拡大するEC市場の中で、日々刻刻と消費動向やユーザーのマインドも変化してきているようだ。ビジネスを展開する上でもこうした動向をしっかりとキャッチしていくのは大切な要素となるだろう。

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