三越伊勢丹の品質とJD.comのネットワークがマッチング!戦略的業務提携へ

ECのミカタ編集部

​株式会社三越伊勢丹(本社:東京都新宿区/代表:杉江俊彦)は、京東(ジンドン)集団【JD.com】と戦略的業務提携を結んだことを9月3日に発表。京東が展開する中国越境ECサイト「京東全球購」に三越伊勢丹の旗艦店「三越伊勢丹海外官方旗艦店」をオープンした。

国内外の店舗と顧客の架け橋ー三越伊勢丹グループが考える越境EC

国内外の店舗と顧客の架け橋ー三越伊勢丹グループが考える越境EC

三越伊勢丹グループ店舗には、海外からの顧客が多数来店する。直近1年間の免税売上高約600億円の約7割が中国からの顧客。

日本の高品質な製品は訪日客からも高い評価を得ており、需要が高い。更に多くの中国の顧客にも届けていきたいという想いから、既に三越伊勢丹グループは、日本だけでなく中国にも店舗のある強みを活かした展開をおこなっている。
 
中国のグループ店舗で越境ECで販売している商品を体験できるポップアップショップなどを展開し、越境ECが国内外の店舗と顧客との架け橋になることを目指す。

海外のいい買い物経験を中国にー京東が考える越境戦略

海外のいい買い物経験を中国にー京東が考える越境戦略

京東の越境ECモール「京東全球購」は、海外ブランドを中国本土に浸透させるために大きな役割を持つ。独自のテクノロジーや豊富な経験を活かし、販売からマーケティングまでの解決案を提供していく。三越伊勢丹グループのような優秀な商品群をもつ企業と提携を進めることで、中国の消費者にいい買い物体験を提供し、ライフスタイルを紹介することを目指す。

中国に展開するなら京東

三越伊勢丹グループが京東全球購を出店先に選んだのは、世界を代表するテンセントグループ傘下である京東集団と提携をすることで、テンセントグループが運営するwechatの連携を図り、今後日中の店舗においてO2Oの取り組みを強化していきたいという狙いがある。
 
京東はトレンドの化粧品においてもAR・VRを使ったバーチャル空間での先進的なメイクアップ販売を強化しており、中国の顧客にもより安心して買い物できる環境が提供されている。今後更に伸長が期待されるメイクアップ商品等に関しても展開がしやすいとの考えから出店に至った。

三越伊勢丹海外官方旗艦店では、化粧品、紳士向け化粧品、ヘア・ボディケア用品、ベビー・マタニティ用品、リビング用品、食品など多彩なアイテムを扱う。また日本の地方自治体などと一緒に取り組む独自商品の展開などを含め、11月11日までに50以上のブランド数、500以上のアイテム数を展開予定だ。

強大なマーケット中国へのアプローチには質が命

京東の持つ強大なネットワークの大きさは、最近数々の海外のブランドが参入していることからも明らかだ。ただし、京東も中国人にいい買い物体験を提供するという信念があり、どんな企業でも受け入れるわけではない。そのネットワークの力を借りるなら、それなりの質の高さも求められる。

 ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事