化粧品プラットフォーム『NOIN』とKDDIが資本提携　コスメECでリアル以上の体験を創出へ

ノイン株式会社は、KDDI株式会社との協業を目的として「KDDI Open Innovation Fund 3号」より出資を受けたことを公表した。

250万ダウンロードを突破

化粧品ECプラットフォーム「NOIN（ノイン）」を運営するノイン株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：渡部賢、以下ノイン）は、KDDI株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠、以下 KDDI）との協業を目的として「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者: グローバル・ブレイン株式会社、以下 KOIF3号)より出資を受けたことを公表した。

この提携により、今後は両社協力のもとノインのメインユーザーである20代・30代の女性向けに新たなオンラインでの化粧品購入体験の創造に取り組んでいくとしている。化粧品ECプラットフォーム『NOIN』は、「誰でも自分に合う化粧品に、あたりまえに出会えるための化粧品ECプラットフォーム」となっている。アプリを通じて商品の魅力を実感し、購入ができるのが特徴だ。

バリエーション豊かな商品を展開しており、新商品や気になっていた化粧品の購入のほか、メイクアップ術やメイクのお悩みを解決するオリジナル動画や記事などにより、最も自分に合った化粧品をアプリ内で見つけられる。2017年10月のリリース以降、現在までに250万ダウンロードを突破。App Storeでは評価4.5を博しており、ユーザーから支持を得ている。

コスメEC市場を牽引する存在へ

今回の件に関して、各キーパーソンからは次のようなコメントが出されている。

KDDI株式会社　経営戦略本部　ビジネスインキュベーション推進部　中馬　和彦　氏

「EC化率が低いコスメECは、ニューノーマルの時代において成長が期待される有望な市場であると捉えています。NOINには、今後のコスメEC市場を牽引していく存在となるポテンシャルを感じています。KDDIは今回の出資を契機に、オンラインカウンセリング等の新しいEC体験の提供等を通じて、ノイン社の事業成長を支援していきます」

ノイン株式会社　代表取締役CEO　渡部 賢　氏

「強力なお客様接点を持つKDDIと協業できることをとても嬉しく思います。NOINが様々なユーザーに喜ばれる存在となれるようこれからも更にサービスを磨き上げていきます。化粧品購買の新しいカタチを一緒に作り上げていけるプレイヤーと組めて大変心強いです」

化粧品ECでの新たな体験価値創出を目指す

またノインでは、提携の背景として次のように述べている。

「ノインでは『誰でも自分に合う化粧品に、あたりまえに出会える世界』を目指し、化粧品ECプラットフォーム『NOIN』事業をはじめ、化粧品ブランドのEC進出をご支援などを実施してまいりました。現在ノインで取り扱う化粧品は15,000SKUを超えており、豊富なバリュエーションの中から自分に合った化粧品をNOINから日々お買い求めいただいております。

2020年11月には、”ついで買い”を超える新たな概念のコンビニコスメ『söpö(ソポ)』の開発・販売への挑戦なども実施し、SNSを中心に多くの反響を頂いています。さらに、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、スキンケア商品などを中心に外出自粛期間中のオンライン購入比率が約64％と上昇し、ユーザーの需要が高まっています。このような背景の中で、オンラインとオフラインの両軸で技術やノウハウを持つKDDIとの提携により、既存サービスの連携のみならず、新たな化粧品のオンライン購入の体験価値創出を目指します」

テクノロジー・文化の発展により、日常生活で使用するものをネットで購入するのが当たり前の時代。それでもなお化粧品業界はオンライン購入率約6％と未成熟な市場だ。

数えきれないほどの商品数と販売チャネルの中から、本当に自分に合った化粧品と出会うのは至難の業だ。そんな課題を解決し、自分にぴったりの化粧品を購入できる化粧品ECプラットフォーム『NOIN』。

同社はまた、今後の取り組みにとして提携を通じて、は新たな化粧品購入体験の創造に取り組むとしている。具体的には、最先端技術を使ったオンラインカウンセリングや自身に似合う化粧品のオンライン版タッチアップ・レコメンドのシステム実装 でユーザーが感じる「ネットでコスメを選びにくい」をオフラインでもなくす方針だ。

さらに、au Payのような決済、コマースサービスとの連携、KDDIが運営するプラットフォームとのシナジー創出により、より多くの「コスメ選び」に悩む女性と繋がり、1人1人の課題を解決するとしており、これからの展開にも注目と言えそうだ。