Hamee、ECと卸売両面から「顧客の声を可視化する」プラットフォームの実証実験を開始

ECのミカタ編集部

Hamee(ハミィ)株式会社(本社:神奈川県小田原市、代表取締役社長:水島育大、証券コード:東証プライム 3134、以下「Hamee」または「同社」)と株式会社Koeerü(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:マクドウェル・マイケル・グレゴリー、以下「Koeerü」)は、コマースDX実現に向けた実証実験を開始した。

「顧客の心の声」を可視化

HameeとKoeerüは、課題解決型プロジェクト「BAK NEW NORMAL PROJECT 2022(主催:神奈川県)」の取り組みとして、コマースDX実現に向けた実証実験を開始した。同社は、オンライン(EC)とオフライン(卸売)の両方で、顧客の声(Voice of Customer、以下「VOC」)をもとにした顧客エンゲージメント向上に寄与するプラットフォームの開発をするとのことだ。

今回の実証実験では、コマース事業者がこれまで収集できていない、もしくは収集しても活用しきれていなかった「顧客の心の声」を、Koeerüが有するVOCアンケートプラットフォームを用いて収集、蓄積、分析、可視化することで、顧客エンゲージメント向上に寄与する新たなプラットフォーム開発を共同で推進するとしている。

実証実験の概要

◆オンライン:EC

ECカートシステム「Shopify」やオウンドメディア内にて顧客のページ内行動を測定するタグを埋め込み、特定の購買行動を取る顧客へアンケートポップアップを表示する。購入前顧客のより精緻な情報の可視化に加えて、ShopifyやEC一元管理システム「ネクストエンジン」の受注データとの結合を行うことで、顧客の行動情報や属性情報を反映したより詳細なマーケティング分析を目指す。

◆オフライン:卸売

株式会社ティーガイアが運営する「SmartLabo」「UNiCASE」にてアンケート二次元バーコード(※)が記載されたチラシを配布。同店舗にて購入された顧客のアンケート結果をティーガイアに提供することで、Hameeにて収集できなかった卸売先の顧客情報に加えて、データアナリティストによるSmartLabo、UNiCASE店舗の顧客分析を実施する予定だ。

(※)アンケート期間は2023年3月31日までとなる。

観光OMOや越境ECでの分析も予定

このように今回の実証実験では、オンラインとオフラインの両方でVOCを収集し、プラットフォームへの蓄積、分析、可視化を目指すものとなっている。モバイルアクセサリーを販売するHameeのECサイトに実装するほか、同社商品の取り扱い店舗(卸売事業者)に協力を仰ぎ、オンラインとオフラインの両面で独自の検証を行うとのことだ。

また実証実験終了後は、Koeerüの得意とする観光系自治体向けの実店舗を通したOMO(Online Merges with Offline)推進や、越境ECノウハウを活用したグローバル顧客情報の分析、分析した顧客セグメントを活用した、より精度の高いレコメンデーションやWeb広告などのダイレクトマーケティング機能を開発していく予定ともしており、実証実験を通じて、コマース業界全体のさらなる価値向上に寄与することになりそうだ。

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