ChatGPT活用のZETA VOICEオプション『コンテンツチェック機能』が提供開始

ECのミカタ編集部

ZETA株式会社(本社:東京都世田谷区、以下「ZETA」または「同社」)は、AIを活用し、クチコミ・Q&Aの表現が適切かどうかなどを自動判定する『コンテンツチェック機能』の提供を開始した。

投稿されたクチコミ・Q&Aを自動チェック

EC商品検索・レビュー・ハッシュタグ・OMOソリューションを開発販売するZETAは、ChatGPTをはじめとするAIを活用し、ユーザーから投稿されたクチコミ・Q&Aの表現が適切かどうかなどを自動判定する『コンテンツチェック機能』の提供を開始した。

同機能の利用により、「ZETA VOICE」の管理画面上でユーザーから投稿されたクチコミ・Q&Aの内容を自動でチェックし、例えば「他者への誹謗中傷」や「景表法や薬機法により制限されている表現」などに当てはまるような、"適切でない可能性があるキーワード"を判定することが可能になるという。

判定事例

判定事例

◆誹謗中傷の可能性

「AレストランのBさんの対応が悪く不愉快な気持ちになりました。せっかくの美味しい食事が台無しで非常に残念でした。この店には二度と行きたくありません」

「サイズを間違えて購入してしまい、気づくのが遅れたので交換できず最悪でした。もうこのショップは利用したくありません」

◆景表法違反の可能性

「この商品を購入すると、豪華なプレゼントがもらえます。絶対にお得なので、今すぐ購入したほうがいいです」

「この商品を使ったら肩こりが劇的に改善されました!買って損はありません」

◆薬機法違反の可能性

「このサプリを飲み始めて風邪を引かなくなった気がします。病気を治す効果があるのだと思います。オススメです」

「インフルエンサーAさんのインスタを見て購入。飲み始めて1週間で2キロ痩せました。副作用もなく続けられそうです」

チェックのコストを軽減

公表に際して同社では次のように述べている。

「近年EC利用率が増加傾向にある中、クチコミ・Q&Aへの需要も高まりを見せており、さらなる利便性向上をめざして自社ECサイトにこれらの機能を実装する企業が増えています。ユーザーから投稿されたクチコミ・Q&Aの内容が、例えば他者への誹謗中傷、また景表法・薬機法で制限されている表現に該当しないかなどのチェックはこの先ますます重要になることが予想される一方で、EC業界の成長やユーザーレビューの需要拡大を踏まえると、今後チェック作業を人力で行うことはECサイト運営上のコスト増加につながると思われます。このような背景のもと、レビュー・口コミ・Q&Aエンジン『ZETA VOICE』のオプションサービスとして、ChatGPTをはじめとするAIを活用した『コンテンツチェック機能』を提供開始いたしました」

このように、レビューのAI活用第2弾としてZETA VOICEのオプションサービス『コンテンツチェック機能』の提供が開始された。目視で行っていたチェック作業の自動化を実現することで、企業側の運営面での負担軽減や目視チェックによる見落とし防止などにつながることが期待できる。

なお、レビューのAI活用第1弾として2022年8月2日に提供開始を発表した「ZETA VOICE」のオプションサービスである『感情分析機能』はレビューデータのテキストを自動解析し、ポジティブ・ネガティブといった感情をスコア化して可視化することが可能とのことだ。

また同社は、先日設立したサイジニアアドバンスド研究所(SARI)においても、こうしたAI関連の取り組みを加速させていく予定としており、これからのサービスの進化にも期待したい。

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