クレカの不正利用被害、約2割が「セール中の焦り」から被害に かっこ調査

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ECのミカタ編集部

【クレジットカード不正利用に関する実態調査2026】

かっこ株式会社(以下、Cacco)は2026年6月30日、「クレジットカード不正利用に関する実態調査2026」の結果を発表した。

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調査概要

◆調査時点:2026年6月
◆調査対象:ネットショッピング利用者でクレジットカード不正利用被害にあったことがある全国の20歳以上の男女
◆調査人数:400人
◆有効回答数:400件
◆調査方法:ネット方式によるアンケート調査
◆引用元:Cacco「クレジットカード不正利用に関する実態調査2026」
◆出典:クレジットカード不正利用に関する実態調査2026(かっこ株式会社)

被害時の状況は、セール中の「焦り」が最多

不正利用により購入された商品の内訳を見ると、最も多かったのは2025年と同様「家電・電子機器、パソコン」(25.0%)。続いて「ホビー」(18.8%)、「食品」(15.5%)が高い割合を占めた。

中でも、ホビーが前年比5ポイント上昇しており、不正転売グループによって、より換金性が高く市場が拡大しているトレーディングカードや限定フィギュアなどがターゲットとして狙われている。

Caccoはこれについて「個人間取引(フリマアプリ等)で即座に現金化しやすいため、犯罪者側にとって効率の良い標的となっていると推測されます」とコメントしている。

カード情報等を入力してしまった際の状況としては、「セール中で焦っていた」という回答が23.5%で最多。消費者の心理的な焦りや、日常のシチュエーションに紛れた連絡など、注意力が低下する瞬間を不正者が巧みに狙っている実態が明らかとなった。

7割以上が本人認証を面倒と回答

クレカ不正利用対策としては、例年通り「カード明細確認」が最多となり、次いで「利用通知サービス」「EMV 3DS(本人認証)」と続いた。

中でも「EMV 3DSの登録」は、前年比で約2倍に急増している。国が掲げる「クレジットカード・セキュリティガイドライン」による「EMV3DS」の導入義務化の波が、一般消費者にも浸透している様子がうかがえる。

セキュリティが強固になる一方、7割以上のユーザーが決済時の本人認証にストレスを感じているという安全性と利便性のジレンマが浮き彫りになった。

パスワード入力や画像選択の手間は、ECサイトにおける「カゴ落ち(購入辞退)」に大きく影響する原因の1つとなる。

被害金額の補償率が前年から激減

被害金額について「補償された」は69.8%に留まり、2025年調査(85.8%)と比較して16ポイントも減少した。

Caccoは本調査結果について、次のようにコメントしている。

「今回の調査で最も警鐘を鳴らすべきは、被害金額の補償率が前年比16ポイントも激減(69.8%)した点です。背景には、不正者が一度に大金を盗むのではなく、低額の決済を繰り返すことで長期間気づかれにくくし、カード会社が定める補償期限(一般に60日以内)を過ぎてしまうといったケースがあったと考えられます。(中略)クレカ不正利用被害を根本から減らすには、消費者が即時利用通知機能で初動を高速化する消費者対策と、事業者が不審な取引のみをピンポイントで遮断する不正検知システム等でカゴ落ちを防ぐ事業者対策の双方が、足並みを揃えて取り組むことが不可欠です」

不正者はECサイトのセール時における購買心理の「焦り」や、「連絡待ち」といった無警戒になりやすい日常のシチュエーションなど、人間の注意力が低下する瞬間を巧みに突いてくる。夏季商戦が本格化する中、改めて不正利用への対策を進めたい。