お酒のオンライン購入の障壁「送料」と「実物・味への不安」 シナブル調査
株式会社シナブルは2026年10月21日、「酒類の購買行動と実店舗・オンラインの比較」に関する調査の結果を発表した。
調査概要
◆調査期間:2026年8月26日〜8月27日
◆調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
◆調査人数:1024人
◆調査対象:調査回答時にお酒を週に1回以上購入し、飲酒習慣がある20~60代の男女と回答したモニター
◆調査元:株式会社シナブル
◆モニター提供元:サクリサ
◆出典:「酒類の購買行動と実店舗・オンラインの比較」に関する調査(株式会社シナブル)
すべての年代で「ビール類」が1位に
「よく購入するお酒の種類」についてたずねたところ、すべての年代で「ビール類(ビール、発泡酒、新ジャンルなど)」と「チューハイ・サワー」が上位を占めた。
3位については20代と60代では「焼酎(芋、麦など)」、30代と40代では「ハイボール」、50代では「ワイン(赤、白、スパークリングなど)」がランクインした。

「自宅で飲むお酒について、購入する際の銘柄(ブランド)の決め方」について質問。ビール類やチューハイ・サワーは「いつも同じ銘柄を買う」または「大体決まっているがたまに変える」という、保守的な選び方が主流となった。

オンライン購入の壁は「送料」が1位
日用品や食品のEC化が進む一方、自宅用のお酒に関しては「スーパーマーケットで購入する」人が約8割(80.9%)を占めた。依然として実店舗購入が主流であることが明らかになった。
「オンラインショップでお酒を購入することには、どのようなハードルがあるか」という質問には「送料がかかる(31.1%)」が最も多かった。
この結果についてシナブルは「1本あたりの単価に余計なコストが乗ることへの『実店舗と比べた時の心理的な損した感』が強く表れています」とコメントしている。
また、「オンラインショップでお酒を探している途中で、購入をやめた理由」についてたずねたところ「送料が高かった(23.9%)」が1位になった。
さらに「実物が見えない」「味が不安」といった懸念も多かった。ボトルを手に取ってラベルを眺めたり、味わいを想像したりする「リアル店舗ならではの五感を使った安心感」が得られないことが、画面越しの購入に対するハードルとなっている様子がうかがえる。

不安を払拭するための具体的な情報が重要
「オンラインショップでお酒を選ぶ際、どのような情報があると参考になると感じるか」と尋ねたところ、以下の内容が上位に挙がった。
◆味わい・香りの詳細な特徴(甘口・辛口、フルーティーなど):39.6%
◆人気・売れ筋商品のランキング情報:28.6%
◆お得なキャンペーン・セール情報:28.1%
「味わい・香りの詳細な特徴」が約4割となり、試飲ができない環境において、味への不安を払拭するための具体的な情報が最も求められている。
本調査結果についてシナブルは「今後の酒類販売においては、実店舗ならではの『偶然の出会い』を演出する売り場づくりと、ECならではの『詳細な情報提供・個別の特典付与』をいかに組み合わせるかがカギとなります」とコメントしている。
酒類を扱う事業者は施策検討の際に、ぜひ本調査結果を参考にしたい。


