2026年6月「ポイント付与」を騙るフィッシングサイトが増加 BBSS調査
BBSS株式会社は2026年8月19日、毎月調査・収集している詐欺サイトを分析。傾向をまとめた「6月度ネット詐欺リポート」を発表した。
「ポイント付与」「お得」を騙るフィッシングサイトが増加傾向
6月は、Appleを装ったフィッシングサイトが最も多く確認された。

※画像参照:6月度ネット詐欺リポート ポイント付与を装う偽サイトが増加、首相官邸を装う投資詐欺に注意(BBSS株式会社)
近年、「ポイントプレゼント」を装い、ログイン情報や個人情報を盗み取るフィッシング詐欺が増加している。特に6月は、JRE POINTをかたるフィッシングサイトが多数確認された。
「ポイントがもらえる」「キャンペーンでお得」といったメリットを強調し、利用者を誘導する手口が増加傾向にある。
QRコード決済やさまざまなWebサービスでポイント還元キャンペーンが頻繁に実施されている。そのため本物のキャンペーンと思い込み、警戒せずにログインしてしまう可能性がある。
BBSSは、「ポイント付与をうたうサイトやメールを利用する際は、記載されたリンクを安易に開かず、公式サイトや公式アプリからアクセスしていることを確認することが重要です」とコメントしている。
◆JRE POINTを利用したフィッシングサイト
※画像参照:6月度ネット詐欺リポート ポイント付与を装う偽サイトが増加、首相官邸を装う投資詐欺に注意(BBSS株式会社)
LINEや総務省などのフィッシングに注意
最新のデータでは7月に入り、LINEや総務省の労働力調査を装ったフィッシングサイトが増加している。
LINEを悪用した手口では、ログインID・パスワードを盗み取るだけでなく、投資詐欺サイトへ誘導するためにLINEへの「友だち追加」を促すケースも多く確認されている。
また、年初に多く確認されていた国勢調査を装うフィッシングに代わり、現在は総務省の労働力調査をかたる手口が増加している。
さらに、イープラスなどのチケット販売サービスを装ったフィッシングも増加傾向にある。チケットの購入や抽選結果の確認を装ったメールやSMSを受け取った場合は、リンクを直接開かず、公式サイトや公式アプリからアクセスすることが重要だ。
利用者の心理に対するアプローチの変化
早稲田大学 理工学術院 教授 森達哉氏は、本調査結果について次のようにコメントしている。
「今回注目すべきポイントは、利用者の心理に対するアプローチの変化です。従来は『不正アクセスが検知された』など不安をあおることでログインを急がせる手口が中心でしたが、ポイント付与型は『もらえるはずのポイントを逃したくない』という消費者の心理を突きます。ポイント還元キャンペーンが日常的に実施されている環境では、本物のキャンペーンと見分けることが困難です。攻撃者がこうした『お得感』の心理をついて利用者を誘導できる状況は、フィッシング対策の難度を一段階引き上げたと言えるでしょう」
過去の傾向では9月から10月にかけて国勢調査やNHKを装う手口が増加しており、今年も労働力調査に続いて新たな行政系ブランドの出現が予想されている。
さらに、秋から年末にかけてはポイント還元キャンペーンや割引セールが増えるため、ポイント付与型のフィッシングが本物のキャンペーンに紛れて拡大するリスクも高まる。
EC事業者としても消費者に対して、「ポイント付与」や「支払い請求」などの通知を受け取った際に、反射的に対応しないよう注意喚起をしていきたい。


