流通総額2兆円超え、楽天決算説明会

ECのミカタ編集部

楽天、流通総額2兆円超え、連結営業利益は1,000億円超えと決算説明
欧州中央銀行よりバンキングライセンスも取得、ヨーロッパへの展開も期待高
好調の業績サマリーを振り返った三木谷氏は……

連結営業利益は1,000億円超えに

連結営業利益は1,000億円超えに


楽天株式会社(以降、楽天)は2月12日、2014年度通期•第4半期決算に関する説明会を行った。
楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、会場となった品川シーサイド楽天タワーの記者会見場に登壇し、資料を開示しながらの説明を行う。2014年度の業績ハイライトは以下の通り。

◆2014年度の業績ハイライト◆
・国内EC流通総額:2兆円超
・楽天カードショッピング取扱高:3.5兆円
・連結営業利益:1,000億円超
・当期純利益(親会社の所有者に帰属):+64.6%前年度比
・ROE:19.6%
・1株当たり配当金:4.5円(前年度4.0円)

◆2014年度Q4業績ハイライト◆
・連結営業利益:+73.1%前年同期比
・国内EC流通総額:+6.6%前年同期比(前年:「楽天日本一セール」による押上効果含む)
・その他インターネットサービスの赤字縮小
・インターネット金融セグメント営業利益:+23.2%前年同期比

業績総括:三木谷氏のコメント

業績総括:三木谷氏のコメント発表を総括し記者質問に応える三木谷氏


業績のサマリーを総括し三木谷氏は、

「注目すべきポイントは、国内流通総額が2兆円を超えた。ECに関しては、イーベイツが第4四半期で51.3%増。楽天グループにとって、楽天市場型のモデルに次いだ第2のビジネスモデルとして世界的に成功しつつあるということで、足元はかなり強くなってきています。ViberのMAUは2億3,600万人を超え、ますます加速していくという状況で、Koboも継続的に赤字縮小し、電子書籍業界においてAmazonのKindleとともに2つのシェア化を目指します。最後になりますが、欧州中央銀行から正式にバンキングライセンスを取得できました。ヨーロッパではバンキングライセンスがないとECに必要なペイメントという事業ができない、今後は日本で展開しているようなネット通販事業が欧州でも可能となる状況になりつつあります」

とした。引き続きの質疑応答では「総括しての感想を」という質問に対し、

「終わった事は良かったか悪かったかは自分の中では視界にありません。次の目標に向け進んでいこうと思います。しかし、節目として連結営業利益が1,000億円を実現できたことは良かったと思っています。昨年は立て続けに「日本一」と「消費税増税」の2つがありましたが、冷静に見ても非常に好調であったと思います。安定して積み上げていって、安定的に成長しているという実感がございます。」

などと回答した。



取材/写真/文:島名タスク


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