知っておくべきショッピングカート比較と、これからのECに対応したEC-CUBE

ECのミカタ編集部 [PR]

ECサイトを始める、またはリニューアル時にまず考えるのは『どのようなショッピングカートを利用するか』ではないだろうか。

ショッピングカートの主な種類としては、ショッピングモール、ASPカート、 自社ECサイトなどがあるがそれぞれにメリット、デメリットがあり、それらをうまく活用できるか否かが売り上げにもつながってくる。

今回は株式会社ロックオン 商流プラットフォーム事業本部 EC-CUBE事業部部長 金陽信氏にショッピングカートの選び方と、国内NO.1(※)のECオープンソースであり、昨年7月にメジャーパージョンアップしたEC-CUBE3の魅力について伺った。

ECサイト構築基盤はこう選ぶ!

まず、ショッピングモール、ASPカート、自社ECサイトのそれぞれ特徴はどのようなものがあるのだろうか。

「まずは、ECサイトとして最初に利用される事が多い、ショッピングモールでのサイト構築からお話します。ショッピングモールでサイト構築を行うとショッピングモール自体のネームバリューやポイント制度があるという点で集客がしやすくなります。この集客力は、始めたばかりのECサイトにとって大きな魅力となるでしょう。しかし、ほとんど力スタマイズができない上にショップが多いため、他の店舗と競合し差別化がしにくい、というデメリットがあります。つまり、ECとして必要な基本的機能は揃うが他店に埋もれてしまいがちなのがショッピングモールでのサイト構築と言えます。

次に、容易に出店が出来るASPカートです。ASPカートは費用をあまり掛けずに簡単に出店できる良さがありますが、機能やデザインサポートが少ない点、さらに集客にも課題が残るという点で主にCtoC向けと考えています。

最後に自社ECサイト。こちらは自社で独自にECサイトを構築するため、機能やデザインの力スタマイズが自由にできオリジナリティを出すことができます。その分自社で機能やデザインの検討をする必要があり、構築にも時間がかかります。つまり、ショッピングモールは価格競争が、ASPカートは機能制限が課題となっているところを解消するのが自社ECサイトです。その代わりに構築にあたっての負担やセキュリティに対する責任が大きくなります。」

ショッピングモール、ASPカート、自社ECサイトの特徴を見ると、ある程度の売り上げ規模があり、さらなる戦略を考えているECサイトであれば自社ECサイトが使い勝手がよさそうだと感じる。実際、自社ECサイトを導入するのは、どのようなタイミングになるのだろうか。

「自社ECサイトの導入のタイミングとしては『ECショップでの売り上げに余裕が出てきたころ』というのが多いかと思います。ショッピングモールと並行して運用し、ショッピングモールの集客力と、自社ECサイトのオリジナリティでファンを増やしていくというという進め方もできますし、ショッピングモールとの在庫連携を使っていきたいという方も多いですね。また、ネットで試験的に販売し、その後実店舗を見据えた店舗などでは、打ち出しの自由度が高いという理由で、自社ECサイトを使われることが多いです。」

これからのECを見据えてメジャーバージョンアップしたEC-CUBE

近年、越境EC、マルチデバイス、オムニチャネル、セキュリティなど、EC業界を取り巻く環境は大きく変化しており、これらに柔軟に対応していくことが、ECサイトの成長とも大きく関わっている。今回、自社ECサイトの構築にあたって、”無料”という強みを持つEC-CUBEが大きくバージョンアップした。この意図は どこにあるのだろうか。

「今回EC-CUBEがメジャーバージョンアップしたのは、これからのECに求められる事に対応するためです。これまでのEC-CUBEでも力スタマイズは可能でしたが、EC業界の変化のスピードに合わせて力スタマイズするには、時間、お金、人材の負担が大きすぎたと考えています。EC-CUBE3ではコアの機能をできるだけコンパクトにし、必要な機能はプラグインという形で付け替えられるようにしました。プラグインを前提としているので取り入れたい機能を簡単に自サイトに取り入れられるようになります。また、管理画面、フロント画面ともレスポンシブWebデザインを採用したことで、PCからだけでなくスマホやタブレットなどマルチデバイスでの店舗管理も可能となりました。」

EC-CUBEのコンセプトとしてEC業界を面白くしたいというのは変わらない、と強調する金陽信氏。今回のバージョンアップはEC業界を面白くするには柔軟にトレンドに対応できてこそ、という考えの元だろう。実際に導入するにはどのようなフ口―になるのか伺った。

「実際の導入の仕方に関しては様々ですが、まずEC-CUBEをダウンロードし、サーバーに入れていただきます。EC-CUBEデフォルトの状態でも基本的な機能はそろっているので、インストールをすればすぐにECサイトとして利用する事ができます。必要に応じてプラグインで機能使いをしたり、プラグインでも無い機能が必要な場合は開発に入ります。EC-CUBEには、全国に約100社のEC-CUBE制作会社(=インテグレートパートナー)がいますので、自社で構築が行えない場合は外部に依頼する事が可能です。」

カスタマイズやブランディングなど自社で対応できない部分は全国の実績あるパートナー企業に依頼できるのも、安心できるポイントだろう。

プラグインの充実で高まるEC-CUBEの利便性、2017年には500本を目指す!

プラグインの充実で高まるEC-CUBEの利便性、2017年には500本を目指す!

環境の変化に柔軟に対応していくのには、EC-CUBE3も引き続き変化が必要だと思うが、今後の展開はどのようになっているのだろうか。

「今後の展開としては、2017年までにプラグイン500本を目指しています。これらを充実させていくことで、より柔軟に環境変化に対応し、EC業界を盛り上げることができると考えています。」

どのようなECサイトを運営するのか、これが集客や売り上げに与える影響は大きい。まして日本と異なる環境でビジネスを行う越境EC等は柔軟性が求められる最たるところだろう。EC-CUBE3は高い柔軟性、多くの機能を備えているが無料で導入でき、EC業界にとって心強い存在だと言えよう。実店舗よりも始めやすいECサイトだからこそ参入企業が多く、差別化が必要になってくる。オリジナリティのあるサイト構築で、自社の売り上げアップはもちろん、EC業界を盛り上げる一員となっていただきたい。


※ 独立行政法人情報処理推進機構「第3回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査」による


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