2024年は年初から震災や事故が起こり、波乱を予感させるスタートとなりました。被災地支援も含め、こんな時だからこそ皆様にお伝えしたいトピックとして、BCP物流を振り返っていこうと思います。

　BCP（事業継続計画）物流とは、その名の通りBCPの中で物流体制に焦点を当てたものです。大規模災害で物流機能が、ひいてはサプライチェーンが麻痺しないように機能を分散させたり、緊急時のオペレーションを予め取り決めておくことを指します。物流ネットワークの維持だけでなく、輸送障害に伴う顧客への対応など内容も様々です。

　災害時には、既存の連絡網が麻痺してしまうことも珍しくありません。各セクションでオペレーションを止めないための事前の取り決めが明暗を分けます。今回の災害でも「支援物資の輸送をしたいが、現地店舗や倉庫での受け入れ体制が整っていないばかりに足踏みしてしまった」という例もありました。
　普段意識する機会が少ないトピックだからこそ、動ける時に準備をしておく必要があるという教訓ですね。

　拠点の分散等は規模感が大きく、自分事に捉えることは難しいかもしれませんが「もし◯◯が起こったら？」という仮定と協議、取り決めは、あらゆる企業にとって大切です。どう対応するのか、何をマニュアル化しておくのか、通信等が十分でない中では何をするべきなのか、危機に備えて準備しておきましょう。

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