iPhoneを使って一連の物流業務が完結する『ロジクラ』と『Shopify』の連携開始

ECのミカタ編集部

株式会社ニューレボ (以下「ニューレボ」)が提供するクラウド在庫管理のSaaS「ロジクラ」は、世界最大級のEコマースプラットフォーム Shopify Inc. (以下「Shopify」) (NYSE: SHOP, TSX: SHOP) とのAPI連携に対応した。

ECと物流管理プラットフォームの融合

ニューレボ 社(東京都渋谷区、代表取締役 長浜佑樹)が提供するクラウド在庫管理のSaaS「ロジクラ」は、世界最大級のEコマースプラットフォーム Shopify Inc. (以下「Shopify」) (NYSE: SHOP, TSX: SHOP) とのAPI連携に対応した。これによりShopifyでの受注データをロジクラにAPIで取り込み、iPhoneで商品のピッキング、検品の作業など物流業務を効率化することが可能となる。

ロジクラは、入荷から在庫管理、受注オーダーの自動取り込みから出荷までの全ての物流オペレーションを一括管理することができるソリューションだ。小売店舗、倉庫業にも対応し、マルチチャネルでの物流業務を力強く支援するクラウド在庫管理のSaaSとなっている。

一方のShopifyは、国内外に関わらずにオンライン販売を手軽に始められる、クラウド基盤のEコマースプラットフォームだ。ウェブ、モバイル、ソーシャルメディア、マーケットプレイス、小売店などの複数の販売チャネルを持つオンラインストアの作成、カスタマイズ、在庫連携、売上管理を手軽に行うことができる。現在まで約175ヵ国、600,000以上の企業をサポートしており、大手有名企業から世界的な著名人まで海外、日本国内において、多くのブランドより支持を受けている。

EC事業者の作業時間を最大70%ほど削減

EC事業者の作業時間を最大70%ほど削減

連携の概要はこうだ。Shopifyで商品を販売するEC事業者は、Shopifyでの受注リストをロジクラとAPI接続し、iPhoneを使って物流ピッキング作業、バーコードを読み取る検品作業、宅配会社の送り状の発行までをクラウドで管理することができるようになる。今回のAPI連携により、自社で出荷作業を行うEC事業者の作業時間を70%ほど削減できることを見込んでいるそうだ。

また連携後の出荷業務フローは下記の通りだ。

[フロー1]
Shopifyで注文を受けると、受注リストがロジクラにAPIでインポートされる。

[フロー2]
物流担当者はiPhoneを持って現場に行き、スマホに記載のある写真の通りの商品をピッキングする。

[フロー3]
iPhoneのカメラを使ってバーコードを読み取り、検品作業を行う。

[フロー4]
ロジクラで宅配会社の送り状を発行し、物流業務が完了する。宅配会社の問い合わせ番号はクラウド上で顧客情報とリンクする。

SaaSからPaaSへ

SaaSからPaaSへ

EC市場の急速な拡大もあり、国内での通販事業者数は毎年右肩上がりに増加している。ECオンラインストアやカートシステムは機能アップデートが続々と行われているにも関わらず、物流業務は10年前のオペレーションから変化していないと言われることも多い。

既存のEC事業者や、これからストアをローンチさせるEC事業者にも、効率の良い物流業務や在庫管理を提供するSaaSアプリケーションが「ロジクラ」だ。今回の連携によって、Shopifyを利用しているユーザーの物流オペレーションや在庫管理が、より効率的に運用されることが大いに期待できる。また、現在ロジクラを利用中のユーザーには、ShopifyとのAPI連携を通知し、新しい販売チャネルとしてShopifyへの送客を行うという。

今後は、EC事業者がロジクラを利用することで、複数のカートシステムやECオンラインショップの物流業務や在庫管理をクラウドで一元管理できることを目指すそうだ。これからの1年で、国内のカートシステムとの連携を進め、また越境ECへの対応も予定しているそうだ。

それらの施策を通してロジクラは、SaaSとしての一方的なクラウドサービスの提供だけではなく、サードパーティ製のアプリケーションやモジュールを受け入れるPaaSとして進化していく計画だという。今後の展開が楽しみだ。

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