三陽商会とファッションポケットが業務提携・AIの活用を進める

ECのミカタ編集部

株式会社三陽商会(本社:東京都新宿区/代表:岩田功、以下三陽商会)と、ファッションポケット株式会社(本社:東京都千代田区/代表:重松路威、以下 ファッションポケット)は2月14日、AI活用推進による売上・粗利の最大化と在庫の適正化を目指し、業務提携を行った。

煩雑化するファッショントレンド予測をAIで解決

トレンド予測や在庫問題は、アパレル業界の永遠の課題のひとつであるが、近年SNSの台頭によってますますトレンド予測が困難になっているという。

消費者発信のトレンドが増え、従来通りにコレクションやマーケット動向などの情報をもとに多角的に予測して商品企画を行うものの、多種多様なデータの分析・活用は十分とはいえず、正確な消費者ニーズをつかむのが困難になっている。

アパレル業界ではこうした課題を解決すべく、近年様々な段階でのAI活用がひろがってきている。

世界初のファッショントレンド解析サービス、「AI MD」

トレンド予測や消費者ニーズの把握に課題を抱えていた三陽商会は、AI活用によって企画の精度を上げることに着目。ファッションポケットと提携し、同社の提供するサービス「AI MD」をつかった商品企画に乗り出した。

ファッションポケットは2018年創業、画像AIエンジンを用いた世界初のファッショントレンド解析サービス「AI MD」を展開している。

トレンドをおさえた商品企画

トレンドをおさえた商品企画

「AI MD」は、SNSを含む世界中のファッションメディアから、最新のコレクションやファッショントレンド、写真を世界各地のリモートコンピューターで24時間自動収集する。収集した大量のファッションビッグデータを解析し、カラーや着こなしなどのトレンドを予測、その結果を商品企画等に活用することができる。

今後三陽商会は、「AI MD」のビッグデータ解析結果をもとに、自社ブランドにおいて想定される市場トレンドを明確化、現状の過不足領域を特定し、商品企画の精度向上につなげていく所存だ。実際に「AI MD」を活用した商品は、2019年秋冬より婦人服の全ブランドで展開予定。

複雑なデータはAIにおまかせ

消費者の生活が多様化し、生活データが膨張しがちな現代においては、それらのデータをいかに効率的に効果的に活用するかが、消費者ニーズをつかむポイントだ。膨大なデータの処理は、より精密な分析が可能なAIに任せられる時代。AIを活用したトレンド予測で、アパレル業界の長年の課題が解決することに期待したい。

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