【アリババ決算】2019年会計年度は過去最高となる流通総額8,530億ドルを達成

ECのミカタ編集部

アリババグループは2019年5月15日、2019年1-3月期及び2019会計年度の決算を発表した。なおアリババグループの2019会計年度は、2018年4月1日から2019年3月31日までの期間となる。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

2019年1-3月期概要「売上高は51%増の139億ドル」

同社資料より(以下、同様)。

2019年1-3月期の売上高は前年比で51%増、月間モバイルアクティブユーザー数は7.21億人に成長した。またアリババグループ全体の売上高は、前年比51%増の934.98億元(139.32億ドル)となった。

営業利益は、前年比5%減の87.65億元(13.06億ドル)となり、これは主に米国での連邦民事集団訴訟によって発生した一括和解金、2.5億ドルによるものだとしている。

調整後EBITDAは、前年比29%増の251.66億元(37.5億ドル)だった。EC事業の調整後EBITAは、前年比24%増の274.84億元(40.95億ドル)となった。

株主に帰属する当期純利益は258.3億元(38.49億ドル)、当期純利益は233.79億元(34.84億ドル)だった。希薄化後1株当たり利益(EPS)は9.84元(1.47ドル)、営業活動によるネットキャッシュは185.53億元(27.64億ドル)となった。

中国小売市場における年間アクティブコンシューマー数は6.54億人に達し、2018年12月31日時点より1,800万人増加した。中国小売市場における月間モバイルアクティブユーザー数は、2019年3月時点で7.21億人に達し、2018年12月時点より2,200万人増加した。

2019会計年度概要「売上高は前年比51%増の3,768.44億元」

中国小売市場におけるGMV(Gross Merchandise Value、流通総額)は前年比19%増の5.727兆元(8,530億ドル)で過去最高となりました。2020会計年度はGMV 1兆ドルを目指すとしている。

アリババグループ全体の売上高は、前年比51%増の3,768.44億元(561.52億ドル)となり、買収した事業による影響を除外すると、売上高は前年比39%増加した。

中国小売市場における当社の2019会計年度のGMVは5.727兆元(8,530億ドル)で、前年比19%の成長率を示し、営業利益は570.84億元(85.06億ドル)となった。

調整後EBITDAは、前年比15%増の1219.43億元(181.7億ドル)、EC事業の調整後EBITAは、前年比19%増の1,361.67億元(202.9億ドル)となった。

株主に帰属する当期純利益は876億元(130.53億ドル)、当期純利益は802.34億元(119.55億ドル)となり、希薄化後1株当たり利益(EPS)は33.38元(4.97ドル)となった。

営業活動によるネットキャッシュは1,509.75億元(224.96億ドル)で、中国小売市場における年間アクティブコンシューマー数は6.54億人に達し、2018年3月31日時点より1.02億人増加した。

中国小売市場における月間モバイルアクティブユーザー数は、2019年3月時点で7.21億人に達し、2018年3月時点より1.04億人増加した。

「2020会計年度の年間売上高は5,000億元以上へ」

決算内容の公表に際し、同社のキーパーソンからは、次のようなコメントが出されている。

アリババグループCEO ダニエル・チャン(張勇氏)のコメント

「アリババはますます中国の日常生活の一部となっています。我々のサービスを利用している年間アクティブコンシューマー数は6.54億人に成長、アリババエコシステムは地方都市にも浸透し続けています。当社のクラウドコンピューティングサービス、データテクノロジーおよびニューリテール事業の驚異的な牽引力により、中国およびその他の新興市場におけるビジネスモデルの継続的な変革が可能になり、当社の長期的な成長に貢献するでしょう」

アリババグループCFO マギー・ウー(武衛)氏のコメント

「2019会計年度は年間売上高が前年比で51%増加し、アリババエコシステムのユーザー数も大幅な増加を見せています。買収した事業の統合などの要因を除き、年間売上高は39%増加しました。過去数年、我々は増益と安定したキャッシュフローの構築に注力し、中核事業の強化や新規事業への投資、アリババならではの顧客価値の提供に取り組んできました。これらの投資によって、アリババはマーケットを拡大させ、長期的・持続的な成長基盤を構築することができました。今後の見通しに関して、2020会計年度の年間売上高は5,000億元以上となるでしょう」

経済成長の鈍化や労働賃金の上昇による海外企業の生産拠点の流出、米中貿易摩擦の勃発など中国を取り巻く状況は必ずしも順風満帆とは言えない。

しかしEC先進国である同国の市場を牽引するアリババの決算は、今回も至って熱度の高いものとなった。2020年も同社の一層の成長に自信を見せており、アリババの圧倒的な勢いは今後も続くことになりそうだ。

 ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事

コメント

コメントを書くには、会員登録が必要です。
既に会員の方はログインしてください。
まだ登録をされていない方は、「新規会員登録」より登録を行ってください。
新規会員登録