Amazonが、新たに4つのフルフィルメントセンターを開設 コロナ・熱中症対策を行い、ロボットも導入

ECのミカタ編集部

Amazon(所在地:東京都目黒区)は、2020年下半期に新たに国内4か所に物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)を開設する。これにより、日本国内のFCは合計21拠点となる。

Amazonでは、国内の物流拠点を拡大することで商品の品揃えの強化とより迅速な配送を図り、新設する4つの物流拠点では、原則的にプラスチックを使用したパッケージや緩衝材の使用を廃止するなど、地球環境保護の取り組みを進めるとしている。

8月から10月にかけて順次開設

今回開設する4つの拠点の名称と開設時期は以下の通りだ。

・アマゾン久喜FC:2020年8月26日
・アマゾン府中FC:2020年10月7日
・アマゾン坂戸FC:2020年10月28日
・アマゾン上尾FC:2020年10月28日

これらの拠点では、スタッフの健康に配慮したメニューを提供するカフェテリアや、リラックスするための工夫が施された休憩スペースを設けるなどの心と体の健康施策が実施されるという。

また最優先事項である新型コロナウイルス感染症対策として、ソーシャルディスタンスの徹底、出勤時の検温や健康状態の確認など、徹底した予防対策を既存の拠点同様に実施され、夏場には水分補給や施設内の温度管理の徹底などの熱中症対策も行われる。

今回、稼働する坂戸FCと上尾FCでは「Amazon Robotics(アマゾン ロボティクス)」と呼ばれる、商品棚を持ち上げて移動するロボットを導入。より多様な種類の商品に対応し、効率的な出荷が実現される見込みだ。

開設する4つのFC概要

◆「アマゾン久喜FC(フルフィルメントセンター)」

名称:アマゾン久喜FC
所在地:埼玉県久喜市上清久字桟敷1000番1
延べ床面積:151,501㎡
稼働開始日:2020年8月26日

◆「アマゾン府中FC(フルフィルメントセンター)」

名称:アマゾン府中FC
所在地:東京都府中市四谷5丁目23-62
延べ床面積: 31,157㎡
稼働開始日: 2020年10月7日

◆「アマゾン坂戸FC(フルフィルメントセンター)」

名称:アマゾン坂戸FC
所在地:埼玉県坂戸市西インター1丁目
延べ床面積: 77,795 ㎡
稼働開始日: 2020年10月28日
特徴:Amazon Robotics (アマゾン ロボティクス)導入拠点

◆「アマゾン上尾FC(フルフィルメントセンター)」

名称:アマゾン上尾FC
所在地:埼玉県上尾市堤崎字前谷、中新井字前
延べ床面積: 91,245 ㎡
稼働開始日: 2020年10月28日
特徴:Amazon Robotics (アマゾン ロボティクス)導入拠点

幅広いビジネスチャンスを提供

アマゾンジャパン合同会社社長のジェフ・ハヤシダ氏は、次のようにコメントしている。

「日本でAmazonのサービスが開始して20周年を迎える2020年、20拠点以上のFCから日本全国の皆様にサービスをご提供できることを大変嬉しく思います。今後もお客様により快適なオンラインショッピング体験をご提供するとともに、FCの所在する地元の皆様や自治体との連携を深め、地域社会に根差したFCづくりを目指してまいります」

同社はまた、物流拠点の拡充は、Amazonの通常販売と共に第三者の販売者事業者が商品を販売することができるAmazonマーケットプレイスに出品する販売事業者にも、より幅広いビジネスチャンスを提供することが可能となるとしており、同プラットフォームとしての価値向上に寄与することになりそうだ。

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