SUPER STUDIOとスマートプラスクレジット ファイナンスサービスで提携

ECのミカタ編集部

スマートプラスクレジットとSUPER STUDIO、EC事業者向けのファイナンスサービスで提携

EC基幹システム「ecforce」を提供する株式会社SUPER STUDIO(以下:SUPER STUDIO)とFinatextグループの株式会社スマートプラスクレジット(以下:スマートプラスクレジット)は、EC事業者向けのファイナンスサービスで提携することを公表した。

中小企業向けファイナンスサービス「BizGrowth」

「BizGrowth」は、スマートプラスクレジットが現在ベータ版を提供している、スタートアップや中小企業のための新しいファイナンスサービスである。

通常、スタートアップや中小企業が融資を受けるには、長期間にわたる審査プロセス、1年に1度しか発行されない事業報告書での与信、必ずしも現在のビジネス慣習にはなじまない審査項目など、数多くのハードルが存在している。また、近年では株式での資金調達が一般化されるようになり、多くのスタートアップや中小企業が成長フェーズにおいて株式で資金を調達するようになったが、このことにより上場やM&Aに向けて企業価値を高めるための無理な成長を強いられる企業も増えている

「BizGrowth」は、パートナー企業のプラットフォーム上のデータを活用することでスタートアップや中小企業の融資プロセスを最適化し、成長期にある事業者が自社のブランドを守りながら無理のないペースで成長に投資していくことを支援するとしている。

資金繰りに悩まず事業拡大を目指す

資金繰りに悩まず事業拡大を目指す

今回スマートプラスクレジットとSUPER STUDIOが提供するサービスは、EC事業者が商品の仕入れや製造委託などに関する支払いを分割で後払いできるサービスである。EC事業者向けのプラットフォームである「ecforce」上のデータを活用した与信により、成長期にあるEC事業者の、無理のない成長投資の実現が可能となるだろう。

また、本サービスはミラーフィット株式会社において実証実験が行われており、高い効果が確認されている。

ミラーフィット株式会社 代表取締役の黄 皓氏は今回の新サービスについて、以下のようにコメントしている。

「事業をさらに成長させていく上では、「MIRROR FIT.」の製造発注において一時的に発生する運転資金ニーズへの対応が課題でした。『BizGrowth』を活用することで、支払いを分割することができ、資金繰りに悩まずに事業拡大を目指すことを実現できています」

EC事業者向けの各種サービスを展開するSUPER STUDIOは、ECメーカーへの幅広い支援を通して日本のEC化率20%の実現を目指しており、スマートプラスクレジットは、これまで非効率だったスタートアップや中小企業の融資プロセスを最適化することで、旧来型の融資でも株式でもない、新しいファイナンスサービスを提供したいと考えていた。

上記のような両社の目的が合致したことで、今回「ecforce」の利用顧客向けの新たなファイナンスサービスの提供に向けた提携が実現した。商品の仕入れや製造委託などに関する支払いを分割後払いにできることは、成長過程にある企業にとっては大きなメリットとなるはずだ。現在「BizGrowth」はベータ版が提供されているが、これからの活躍に期待と言えるだろう。

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