株式会社10X（以下：10X）は、提供する小売ECプラットフォーム「Stailer」が、株式会社ライフコーポレーション（以下：ライフ）の運営する「ライフネットスーパー」全店舗に導入されたことを公表した。

掲載数、教育面、生産性など多方面で高い効果を発揮

「Stailer」を導入したことによって得られた効果は、主に以下の通りとなっている。

◆商品掲載数が1.5倍に

ネットスーパーでは扱う商品が冷蔵・冷凍・常温に分かれるなど、その複雑性から掲載できる商品数が限定されるのが一般的だが、「Stailer」では商品マスタと呼ばれるシステムに強みを持っており、商品掲載数が最大1.5倍に拡大している。

◆店舗スタッフの教育の改善

ネットスーパー事業の難関の1つである「店舗スタッフの教育」においても、「Stailer」の導入により業務習得期間が短縮。また、紙ベースかつ目検で行っていたピッキングも、商品を探す時間の短縮・正確性が向上した。

◆生産性向上の可視化

これまで発見できていなかった生産性向上を妨げる要素が洗い出され、各店舗ごとにボトルネックを可視化。

◆商品推薦機能の充実

4つの販促関連機能「クーポン管理機能」「バナー管理機能」「レジ前推薦機能」「特集管理機能」の提供が開始されるなど、担当者のイチオシやPB商品をしっかり訴求できるUI・UXの実現や、ネットスーパーでは難しかった商品との偶然の出会いを創出。

◆写真掲載率が向上

スタッフがピッキング作業で使うモバイルアプリで写真撮影が行える機能を提供しており、画像がない商品は現場で撮影、トリミング、アップロードまで簡単に行えるようになったことで、画像の掲載率が格段に向上。

利便性向上の為に改良を続ける

ライフ ネットビジネス本部首都圏ネットビジネス部部長である榎本樹道氏は、以下のようにコメントしている。

「導入当初は見えていなかった新たな課題にも両社で取り組み、全店切替を実現する事ができました。また、昨年はコロナ禍でニーズが高まる中、多くの拠点開設・サービスエリア拡大を進めましたが、10X様のご協力のおかげでスピード感を持って推進する事ができ、今般100拠点目の開設に至ることができました。当社意向も聞いて頂きつつ、お客様・店舗スタッフにとって、より使いやすい機能を順次開発頂いております。引き続き、10X様とタッグを組んで、より多くのお客様に、時間や場所に縛られず、お買い物ができるネットスーパーを、店舗と同等の便利で快適な品質で提供することにより持続可能で豊かな社会の実現に貢献して参りたいと思います」

今後は「ライフネットスーパー」が掲げる店舗拡大と各店舗ごとの利用促進強化に合わせ、より多くの顧客へ商品を提供できるよう、スタッフの業務効率を改善する「ピッキング機能」の開発にも現在取り組んでいるという。また、UI・UXを改善するため、「Stailer」ですでに提供しているクーポン機能やバナー機能などの販売促進機能をさらに使いやすく改良するなど、引き続きブラッシュアップを続ける考えだ。今後の動向に注目すべきといえるだろう。