ネクストエンジンとα-発注が自動データ同期機能を強化

ECのミカタ編集部

株式会社infonerv(本社:東京都杉並区、代表取締役:江田研人 以下「infonerv」または「同社」)は、自動発注AI「α-発注」について、NE株式会社(本社:神奈川県小田原市、代表取締役社長:比護則良、以下「NE」)の提供する「ネクストエンジン」とのデータ同期機能を強化したことを公表した。

ユーザー希望時間に自動データ同期

infonervは、自動発注AI「α(アルファ)-発注」について、NEの提供するクラウド(SaaS)型 EC Attractions 「ネクストエンジン」とのデータ同期機能を強化した。それにより「α-発注」や「ネクストエンジン」を操作することなく、「ネクストエンジン」上のデータを「α-発注」に自動で同期できるようになったとしている。

「α-発注」は、EC・卸売り・メーカー・商社向けの自動発注AIだ。「α-発注」を利用して発注リストを作成することで、過剰発注や在庫切れによる売り逃しなどを効率よく削減できる。2021年5月からサービスの提供を開始し、化粧品、アパレル、家具、雑貨や小物など幅広いジャンルで導入が進んでいる。

機能強化の概要

機能強化の概要

同社がまとめる機能強化の概要は、次のとおりだ。

◆夜間にデータを自動同期して、出勤してすぐに発注できる

ユーザーの希望する時間に、「ネクストエンジン」のデータを自動で「α-発注」に同期することができるようになった。従来は手動で連携ボタンを押す必要があったが、今回のアップデートにより、両システムを操作せずに自動でデータ同期を行えるようになった。データ同期が完了するまでの時間を待つ必要もなくなるので、データ同期にかかる手間と時間を両方削減できる。例えば深夜や早朝にデータを自動同期しておけば、朝出勤した時点で「α-発注」は最新データを反映した状態になっているので、すぐに発注に取り掛かることが可能だ。

同期できるデータは以下の通り。

・商品マスタ
・入荷データ
・出荷データ
・入荷予定データ
・出荷予定データ

今後も「α-発注」の機能強化を進める

発注業務は、厳しい締め切り時間が設けられており、迅速な発注リストの作成が不可欠だ。そのため、データ集計や連携の時間を短縮し、余裕を持って発注リストを作成できる環境が求められる。特に多店舗展開を行っているEC事業者の場合、モールごとに分散して存在する各種データを集計してそれらを参照しながら発注量を決める必要があり、データ集計に手間や時間がかかることが発注リスト作成に時間がかかってしまう原因の1つになっている。

この課題を解決するため、「α-発注」は2022年7月から、「ネクストエンジン」とAPIによるデータ同期を開始しており、顧客事業者からの支持を得てきた。各種データを一元管理する「ネクストエンジン」と連携して「α-発注」を利用すると、「ネクストエンジン」に集約された各種データを「α-発注」が分析することで適切な発注リストを自動生成できるので、発注リスト作成にかかる時間を削減することが可能だ。

しかし、データ量やサーバーの状況によっては両システム間のデータ同期に時間がかかることがあり、同期を開始してから発注リストを作成するまでに時間がかかってしまうことがあったという。今回の自動データ同期によって、同期にかかる時間の影響を受けずに発注できるようになったため、「ネクストエンジン」のユーザーは発注したいときにすぐに「α-発注」を利用できるようになった。同社は、発注・仕入を行う全ての事業者の負担を軽減できるよう、「α-発注」の機能強化を進めるとしており、これからの進化にも期待がかかりそうだ。

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