世界の「ECウェブサイトアクセス数」過去最高を更新 Sensor Tower調査
Sensor Towerは2026年6月15日、「2026年世界のeコマース業界トレンドインサイト(以下、本レポート)」を発表した。本レポートでは近年の世界のEC市場の運営状況を整理し、ウェブサイトとモバイルアプリのユーザー構造変化、主流プレイヤーの戦略調整方向、新興市場、ファッション、美容などの細分領域の成長機会を分析している。
「ECウェブサイトアクセス数」が過去最高を更新
本レポートによると、世界の「ECウェブサイトアクセス数」は再び過去最高を更新。モバイルアプリユーザー規模は、安定傾向にある。
2025年第4四半期、世界のECウェブサイトアクセス数とユニーク訪問者数は共に記録を更新。アクセス数は前年比9%増、ユニーク訪問者数は前年比21%増となった。モバイルアプリは2024年から2025年にピークに達した後、ユーザー規模と使用時間は高位で安定的に推移している。
また、世界のECは明らかな「季節変動」を示しておりブラックフライデー、クリスマス、新年などの大型プロモーション時期が全チャネルで、第4四半期に年間トラフィックのピークをもたらしている。

※画像元:「2026年世界のeコマース業界トレンドインサイト」レポート(Sensor Tower)
インド市場のECウェブサイトのパフォーマンスは目覚ましく、過去12カ月間、インドは約580億のアクセス数で世界トップに。前年比成長率は+28%に達し、他の市場を大きくリードしている。
モバイルアプリでは、全体的なダウンロード数が安定傾向にある中、アフリカ市場が+26%の前年比成長率でトップに。ECアプリ成長を牽引する、中核エンジンとなっている。
※画像元:「2026年世界のeコマース業界トレンドインサイト」レポート(Sensor Tower)
ファッションECのアクセス数は前年比50%以上に
2026年第1四半期、ファッションECのウェブサイトアクセス数とユニーク訪問者数は、いずれも50%以上の前年比成長を実現した。
一方、モバイルアプリはダウンロード数が微増する中、ユーザー使用時間が減少に転じた。
これについてSensor Towerは「ファッションブランドユーザーの意思決定経路が徐々にウェブサイトへと移行しており、アプリがもはや唯一の中核入口ではないことを意味します。ファッションブランドにとって、ウェブのユーザー体験とコンバージョン能力の強化が、全体的なビジネス成長を牽引する重要な手段となっています」とコメントしている。
※画像元:「2026年世界のeコマース業界トレンドインサイト」レポート(Sensor Tower)
インドの美容ECであるNykaaは「全チャネル+コンテンツコミュニティ+自社ブランド」の中核戦略によって、インドの美容オンライントラフィックを確固として占有。
財務報告によると2022年度から2026年度まで、Nykaaの営業収益は高速成長を維持。2026年度の収益は1兆ルピーを突破、純利益は前年比+183%大幅増の204億ルピーとなった。
※画像元:「2026年世界のeコマース業界トレンドインサイト」レポート(Sensor Tower)
Temuの成長率が他ECアプリを大きくリード
Amazonは全チャネルの規模優位性によって、業界第1グループの地位を堅持している。
Temuのモバイルアプリとウェブのユーザー規模はいずれも世界2位にランクイン。このうちモバイルアプリMAU(※1)は前年比+24%成長し、成長率は他のトップECアプリを大きくリードした。
一方、SHEINはウェブユーザーの拡大を継続的に推進しており、2026年第1四半期のウェブサイト訪問者数は前年比+70%と大幅成長。成長率は世界トップとなったが、ウェブユーザー規模は依然としてモバイルアプリMAUを下回っている。
Alibaba.com、Meesho、Shopeeなどのトッププラットフォームは同時にウェブの顧客獲得能力を強化。ウェブサイトユーザー規模の成長率は、いずれも業界平均水準を大きく上回った。
Sensor Towerは世界のEC業界について「チャネル再構築、市場移転、ルール再形成という新しい発展段階に入っています。一方で、各国の規制政策、関税条例が継続的に調整され、越境eコマースの経営ロジックとリソース配置を深く変化させています」とコメントしている。
今後の市場動向を探る上で、本調査結果は重要な示唆を与えるだろう。
※1:Monthly Active Usersの略。1カ月(30日間)にアプリやWebサービスを1回以上利用したユニークユーザー数を指す。


