EC利用者の半数以上「送料無料」「割引条件」目的の追加購入 スポルアップ調査

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ECのミカタ編集部

EC利用者の55.0%が、送料無料・割引条件のために「買う予定のなかった商品」を追加購入 そのうち62.6%が「買わなくてもよかった」──頻繁にする人は約9割が後悔

株式会社スポルアップは2026年8月20日、「『まとめ買い行動』に関する調査2026」の結果を発表した。

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調査概要

◆調査名:「まとめ買い行動」に関する調査2026
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:全国のECアクティブユーザー男女
◆有効回答数:300名(男性150/女性150)
◆調査期間:2026年8月18日
◆調査主体:株式会社スポルアップ Research Division
◆補助参照データ:EC利用実態調査2026(予備調査・n=6000・2026年3月実施)/「自分へのご褒美EC」に関する調査2026(n=500・2026年6月実施)
◆出典:「まとめ買い行動」に関する調査2026(株式会社スポルアップ)

約2人に1人が条件のために「買う予定のなかった商品」を追加購入

「送料無料や◯円以上で割引などの条件を満たすためだけに、本来買う予定のなかった商品を追加で購入した経験」を質問。「よくある」14.0%、「たまにある」41.0%と、約2人に1人が経験していることが明らかとなった。

追加購入した商品の1回あたり金額は、「500円〜1000円未満」が44.0%を占め最多となった。「500円未満」24.3%と合わせ、1000円未満が68.3%、2000円未満では82.7%に達している。

送料(多くの場合500円前後)を回避するために数百円〜1000円程度を買い足すという、支払いを避けるための支払いが、まとめ買い行動の実態であることが明らかとなった。

追加購入した人の62.6%が「買わなくてもよかった」と回答

買い足した商品(複数回答)は、「日用品・消耗品(洗剤・ティッシュ・電池など)」44.9%、「食品・飲料(水・お茶・保存食など)」41.2%が上位に挙がった。

続いて「お菓子・スイーツ」24.3%、「衣類の小物(靴下・インナー)」23.9%、「化粧品・スキンケア・衛生用品」22.2%が並ぶ。

一方、追加購入した商品について「後から『買わなくてもよかった』と感じたことがあるか」と質問。「よくある」11.9%、「たまにある」50.6%で、後悔経験は合計62.5%にのぼった。

さらに、追加購入の頻度別に見ると、頻繁に追加購入する人ほど後悔している構造が明確に表れた。

約3割は「送料無料の別サイト・別店舗」で購入

送料無料・割引条件への普段の対処(複数回答)は、「条件を満たせる“ちょうどいい商品”を探す」54.7%、「条件金額までまとめ買いする」43.6%が上位に並んだ。

いずれかを行う人は75.7%にのぼり、4人に3人が条件を能動的に攻略している様子がうかがえる。

一方、「送料無料の別サイト・別店舗で買う」も28.8%を占めており、送料条件が約3割のユーザーにとって離脱要因となっていることがうかがえる。

スポルアップ本調査結果について、EC事業者にとって以下の観点を示唆していると指摘する。

◆「ちょうどいい商品」を提示する:54.7%が条件を満たせる商品を「探して」いる。買い足し候補(消耗品・小口SKU)のレコメンドは、離脱防止と満足度の両方に効く。
◆後悔されにくい買い足しへ誘導する:自由記述が示す成否の分かれ目は「どうせ使う消耗品か否か」。カート内での消耗品・定番品の提案が、後悔率を下げうる。
◆離脱3割への対応:「別サイトで買う」28.8%は送料条件による離脱。条件金額の設計や、少額差の場合の送料軽減は、離脱抑止の余地がある。

送料無料ラインは客単価を押し上げる有効な施策となるが、その裏で「買わなくてもよかった」という体験が積み上がっていることは、リピートや顧客満足の観点で無視できない。施策の見直しの際に、ぜひ本調査結果を参考にしたい。