何かしらの「防災対策」約6割、きっかけは「災害のニュース」が最多 LM調査
株式会社ロイヤリティマーケティング(以下、LM)は2026年8月24日、「防災対策に関する調査」の結果を発表した。
調査概要
◆調査方法:インターネット調査
◆調査期間:2026年7月30日~7月31日
◆パネル:「Pontaリサーチ」会員
Ponta会員で「Pontaリサーチ」に会員登録している人
◆調査対象:国内在住20~60代
※熊本県を除く
◆有効回答数:1000名
※性年代別に各100サンプル回収
◆調査元:Pontaリサーチ調べ
◆出典:防災対策に関する調査(株式会社ロイヤリティマーケティング)
対策を始めたきっかけは「災害のニュース」
実施している防災対策を聞いたところ、「避難場所や避難経路の事前確認をしている」(31.3%)が最も高くなった。
次いで「ハザードマップ等で自宅周辺の災害リスクや危険な場所を把握している」が25.6%、「防災グッズ・非常用持ち出し袋を用意している」が24.9%と続く。
また、「特に何もしていない」は38.3%と、前年の41.2%から2.9ポイント減少した。
実施している防災対策(n=1000)

防災対策を実施したきっかけは「災害のニュースを見て」が45.7%で最も高くなった。次いで「自分自身が災害を経験して」(13.0%)、「以前から習慣として実施」(9.6%)、「各種メディアで防災対策の情報を見て」(9.2%)が続く。
◆防災対策を実施したきっかけ(n=617)(何かしらの防災対策を実施している人)

準備品は「飲料水」「懐中電灯・電池」「非常食」が上位
非常用持ち出し袋に準備しているものを聞いたところ、「飲料水」「懐中電灯・電池」が同率の71.5%、「非常食」が70.5%で上位となった。
次いで「簡易トイレ」(49.2%)、「衛生用品」(46.6%)、「モバイルバッテリー」(43.5%)が続いた。災害時の生活維持に必要となる、基本的な物品が多く準備されていることが明らかとなった。
◆非常用持ち出し袋として準備しているもの(n=387)(非常用持ち出し袋準備者)

防災グッズを購入する際に重視することでは、「長期保存・使用できる」が68.3%で最も高くなった。
最も重視することを単一回答で聞いたところ「長期保存・使用できる」が31.3%で最多に。次いで「価格」(14.5%)、「品質・耐久性」(13.7%)を16ポイント以上上回った。防災グッズを選ぶ際は、価格や品質に加え、長期間保存できることが特に重視されていることがうかがえる。
◆防災グッズ購入時に重視すること(n=249)(実施している防災対策として「防災グッズ・非常用持ち出し袋を用意している」人)

2割以上が「ローリングストック法」を実践
日常生活の中で食料品を消費しながら備蓄する「ローリングストック法」の認知および実践状況を質問。「知っていて実践している」は23.8%、「知っているが実践していない」は30.3%で、合わせると認知率は54.1%となった。
前年調査と比較すると「知っていて実践している」は23.3%から23.8%、「知っているが実践していない」は30.9%から30.3%となり、いずれも同水準にとどまり、浸透が進んでいる様子は見られなかった。
◆「ローリングストック法」について(n=1000)

消費経済アナリストの渡辺広明氏は、本調査結果について次のようにコメントしている。
「災害のニュースをきっかけに対策を始める人が多いですが、これからは小売業の店頭やメディアでの発信などを通じて、日常生活の中で国民に防災対策を浸透させていく次のステージに変わってきています。また、準備して終わりにせず、点検・更新を習慣化することが本当の備えになります。そのあたりの啓蒙もますます必要になりそうです」
防災意識を一過性で終わらせず、ローリングストック法のように日常に組み込む工夫こそが、備えを持続させるカギとなる。関連する商材を取り扱う事業者は、防災関連商品の拡充や消費者へのアナウンスの際に参考にしたい。


