食品ECにつきものの温度管理や波動にも対応! 三越伊勢丹ビジネス・サポートの物流サービスとは?

野中 真規子

株式会社三越伊勢丹ビジネス・サポート

ソリューション営業部 開発営業 総括マネージャー 宮内克徳氏
ソリューション営業部 第一ソリューション営業マネージャー 阿部洋人氏
ソリューション営業部 開発営業 二又 舞氏

ECで食品を取り扱うためには、倉庫における温度管理や賞味期限管理、大きな波動への対応などが必須となる。しかしそれらを委託できる倉庫は数少ないのが現状だ。株式会社三越伊勢丹ビジネス・サポート(以下、三越伊勢丹ビジネス・サポート)では、常温、定温、冷蔵、冷凍などの温度帯管理や賞味期限管理、アソートや包装などの流通加工にもきめ細かに対応。同社の物流サービスの詳細について、ソリューション営業部の宮内克徳氏、阿部洋人氏、二又 舞氏にお話を伺った。

食品EC必須の温度管理や波動に対応できる倉庫は少ない

ここ数年で、定期型で食品を販売する店舗や、新たにECに参入するメーカーなど、食品を取り扱うEC企業様は増えている。

「しかし食品には独特の温度管理や賞味期限管理が必須です。冷凍冷蔵作業ができる倉庫は数少なく、自社で設備投資しようとすれば当然多額のコストがかかります。
賞味期限や消費期限の管理も厳しくする必要があります。これらを怠り、万が一期限の迫った商品をお届けしてしまえば、お客様からの信頼は失われ、クレームやレビューなどの評判にもつながります。

また年末年始などの繁忙期とその他の閑散期との波動も大きいため、それに対応できる出荷体制の確保も必要です。しかし人手不足の今、繁忙期に人を集めることができない倉庫から、出荷を断られてしまうEC企業様もあると聞きます。とくに温度管理が必要な倉庫は一般的に機械化があまり進んでおらず、人手に頼ることが多いため、波動対応は大きな課題となります。

食品ECではさらに、お客様からオケージョンに合わせたギフト包装などのサービスを望まれるケースも多いでしょう。アソートや包装などの流通加工ができる倉庫は限られていますが、加工場所を別途借りれば輸送コストがかかり、管理も煩雑になってしまいがちです。

こうした背景から、せっかくよい商品を見つけたり、開発したりしたものの、ニーズに対応できる物流倉庫がなかなか見つからないとお悩みのEC企業様は多いのではないでしょうか」(宮内氏)

冷凍冷蔵管理ができる倉庫を安定的に確保し、波動にも対応

三越伊勢丹ビジネス・サポートは母体が百貨店であることから、長年にわたりB to BおよびB to Cで食品を扱ってきた実績がある。さまざまな食品メーカーやブランドのニーズに柔軟に対応してきた経験とノウハウを生かし、現在は多くの企業の食品物流をサポートしている。


「冷凍冷蔵管理のできる倉庫は関東関西で10箇所以上確保。また常温も含めると全国に30箇所の拠点があります。

賞味期限管理に関しては、クラウド型WMSを導入して管理をしている。出荷可能期限が近づいた商品はリストに出力され、商品棚からピックアウトしています。アナログ面でも賞味期限や出荷期限を棚表で管理しながら、先入れ先出しを徹底しています。

また食品につきものの出荷の波動については、倉庫で安定的にスタッフを確保し対応しています。一般的に温度管理倉庫ではマテハンを導入しづらい背景があり、これまでは人手に頼りがちでしたが、今後は機械も進歩してきているので積極的にマテハン導入を進め、さらに波動への対応を強化していきたいと思っています。

弊社の全国に広がる拠点ネットワークの中には、1万坪規模の倉庫もあることから、フレキシブルに拡大縮小できる点もメリット。もちろん5S、安全管理や衛生管理の強化にも常に取り組んでおり、今後EC企業様の事業が急成長しても、安心して物流を委託していただける環境をご用意しております。」(阿部氏)

3温度帯に対応し、ギフト包装も可能! アクセスも便利な新倉庫

同社は母体である百貨店の物流を長らくサポートしてきたことから、販路などのネットワークも広く、ニーズに合わせて情報提供もしているそうだ。

「EC企業が成長していくにつれて、物流にも細かなサービスが求められるようになります。弊社では年間を通じて百貨店のイベントや歳時の商品となる食品のアソートやギフト包装などにも柔軟に対応してきたことから、こうした流通加工にも対応。百貨店のギフトラッピングをECで再現できることは、弊社ならではのメリットだと思います。また資材メーカーとのつながりもありますので、オリジナルの資材開発からご提案させていただくことも可能です。

今年、新たに神奈川県座間市に稼働を開始した倉庫は、3温度帯に対応。このうち冷凍室は約100坪あり、冷凍食品各種やギフトセット、B to B出荷を行っています。冷蔵室は約300坪あり、ハムソーセージ、乳製品など冷蔵食品各種を取り使い、ピッキングや梱包出荷、ギフト包装にも対応。また常温室では食品各種やアパレルなどの商品に関して通販向けピッキングや梱包出荷を行っています。

倉庫の立地はインターからも近く、物流のアクセスにも非常に便利です。最近では、要冷蔵の加工食品をお届けするサービスを展開している企業様の業務を新たにスタートいたしました。」(二又氏)

問い合わせ対応やデータ管理、決済まで行うフルフィルメントも提供

同社では、EC企業向けの物流フルフィルメントパッケージも提供している。

「コールセンターによる問い合わせ対応をはじめ、出荷、配送状況、入金確認などのデータもシステム上で把握し、お客様に成り代わってバックヤード業務をいたします。決済サービスも充実しており、代引き、クレジット、コンビニ払いに対応可能です。

ECの発展にともない弊社としても、今後はEC企業様をはじめとする外部のお客様とのお取引に力を入れていきたい。百貨店のサポートで得た知見とクオリティでできることをベースに、EC企業様のお役に立てるような新たな施策にも積極的に取り組んでまいります。

物流倉庫を決める際は、価格を重視される方も多いと思いますが、食品の場合とくに厳しい品質管理が必要となり、倉庫のクオリティによってEC企業様の信頼度も左右されます。その点弊社は百貨店物流での実績がありますので、安心して商品をお預けいただけると思います。

もちろん商材にこだわらず、ニーズに応じて最適な倉庫と物流倉庫をご提案いたしますので、まずはぜひ倉庫をご見学いただれば幸いです」(宮内氏)

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記者プロフィール

野中 真規子

ライター。著書(電子書籍)『片付けられない、という「思い込み」をなくして、今すぐ片付けるための本』(ハウスキーピング協会)が好評発売中。ECのミカタにおいては、ECサービスのお話から伝わる本質的なメッセージを受け取り、拡散することが歓びです。

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