AI専門メディア『AINOW』がAIを導入したらすごかった!記事作成時間8割削減を実現

ECのミカタ編集部

求人情報サイト「バイトル」などを運営するディップ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:冨田英揮、以下「ディップ」)は、日本初の人工知能専門メディア「AINOW」において、RPAを用いたプレスリリース記事の自動配信システム導入を開始した。

大幅な業務効率化を実現

「AINOW」は、現在3万件以上のAIに関するニュースを掲載するキュレーションメディアで、AIが収集したニュースに加え、各企業から送付されたプレスリリースの掲載も行っている。また、ディップでは2018年11月に「dip Robotics」を設立し、業務効率化や事業の生産性向上に向けたRPA(※1)導入を積極的に推進してきた。

今回、ディップの推進するRPA導入の取り組みの一環として、「AINOW」のプレスリリース掲載プロセスにおいて、RPAの導入を行った。RPAを用いることで、これまで属人的に行われていたプレスリリースの掲載を自動化し、記事作成にかかる時間の8割削減を可能にした。さらに社内業務の構造化にも取り組み、不透明だった業務の見える化にもつながっているとしている。

(※1)人がパソコンで行う単純作業をロボットに記憶させ全自動で代行することを目指すテクノロジー

自動的に記事を作成

自動的に記事を作成

「AINOW」では、「AINOW」のサイト上に設置したプレスリリース配信専用フォームに、プレスリリースの概要を入力するだけで、自動的に記事を作成するRPAロボットを開発した。なお、記事に関しては編集部による最終チェック(※2)を行って記事を掲載する。

(※2) 編集部の最終チェックにより適正を欠く記事については掲載されない可能性がある

【RPAロボットの概要】

1.広報担当者様によるプレスリリース配信フォームへの記入
2.編集部が構築したロボットによる記事の下書き作成
3.編集部の最終確認
4.公開

AI専門メディアらしい施策

「AINOW」は、日本初のAI(人工知能)専門メディアだ。またAINOWは編集部によるAI関連の独自記事を多くリリースしている。企業へのインタビューや、まとめコンテンツ、イベントのレポートなどを通してAIについて多くの方に知ってもらえるように発信を行う。情報掲載数は3万件以上で、日本国内のAIに関する最新ニュースを毎日収集している。

そのAIの専門メディアが、自身の編集プロセスにAIを導入したことになる。大幅な業務の効率化にも実現しており、専門メディアらしい肝をとらえた施策とも言えそうだ。

EC市場のみならず、日本社会では少子高齢化に伴って生産労働人口が減少することは必至で、こうした深刻な人手不足がすでに各方面で問題化している中、AIの導入は今後も進むことが見込まれる。


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