楽天2026年度Q2決算 国内ECなど好調で同期最高の売上を記録

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ECのミカタ編集部

2026年8月10日、楽天グループは2026年第2四半期決算を発表した。売上収益は6655億円と、同期として過去最高を更新。国内ECではマーケティング施策が奏功し、トラベル事業等を中心に成長して流通総額は1兆5322億円(前年同期比5.3%増)となった。説明会では、新しい試みとして「AI店長」の開発などにも触れ、EC領域におけるAI活用の拡大が示された。

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連結売上収益は第2四半期で過去最高に

2026年度第2四半期の連結売上収益は、前年同期比11.6%増の6655億円となった。インターネットサービス、フィンテック、モバイルの各セグメントで増収となり、インターネットサービスは前年同期比4.2%増と堅調な成長を見せている。

連結EBITDAも第2四半期において過去最高の1153億円(前年同期比11.7%増)となり、連結Non-GAAP利益はMNOサービス開始後過去最高の420億円(前年同期比109.6%増)と躍進した。

国内ECはトラベル事業などが増収

国内ECの流通総額は1.5兆円(前年同期比5.3%増)で、トラベル事業などコアビジネスが増収を維持している。また、成長投資ビジネスにおける収益性改善に向けた各種取り組みの結果、Non-GAAP営業利益は297億円(前年同期比30.8%増)となった。

三木谷浩史会長兼社長は「特筆すべきは広告事業の成長」と発言し、全セグメント合計の広告事業売上収益が656億円と、前年同期比15.6%増となったことを強調。データとAI、楽天モバイルのDPIデータを活用した成長が大きく貢献していると分析した。

「特筆すべきは広告事業の成長」と三木谷氏

「AI店長」で変わる顧客体験

説明会では、楽天が推進開発するサービス「AI店長」が動画で紹介された。EC店舗の個性や商品特性を学習したAIが24時間顧客対応を実現するコンセプトで、楽天とAmazonの差別化要素である店舗ベースのショッピング体験を、AIで拡張するものだ。

動画内では女性の「AI店長」が、顧客の好みの使用感を聞き出しておすすめの化粧水を複数紹介し、レビューを元にした選択、注文までをサポートする様子が流された。「AI店長」は年内にローンチ予定とのこと。

●参考記事:【Rakuten AI Optimism】三木谷氏「AI店長」デモ初披露 店舗の個性を活かす楽天市場の「AI店長」開発進む

AIエージェントは17サービスで稼働、50以上へ拡大予定

説明会後半では、複数サービスで導入されているAIエージェントの拡大状況について発表があった。チーフAI&データオフィサーのティン・ツァイ氏は、「『エンゲージ』『拡張』『差別化』の3つのアプローチでAIを推進することにより、持続的な競争優位性が生まれる」とし、それぞれの領域から取り組み事例を紹介した。

① エンゲージ
LLMの活用でユーザー購買意図の判別精度を向上。ユーザーの検索クエリのコンテキストを理解し、探索(情報収集)段階か購入意思決定段階かを判別する。

② 拡張
購買ファネルのより早い段階から顧客に関与し、漠然としたアイデアから具体的なアクションへの移行を加速させ、事業を横断して関連性の高い製品やサービスを勧めることでクロスユースを飛躍的に高める。現在17サービスでAIエージェントが稼働中であり、さらに7サービスが近日導入予定、50以上のサービスへの展開も見込む。

③ 差別化
楽天AIは各事業のアプリに深く組み込まれていることから、チャット開始から購入完了、配送、購入後サポートまでを提供可能。外部のエージェントには実現できない一気通貫のサービスを実現する。

説明会の最後には、Rakuten AIの「スーパーエージェント」(開発展開中)についての紹介もあった。全ての商品サービスを横断して顧客体験をつなぎ、楽天エコシステム内のエージェント間でシームレスな引き継ぎが可能になる機能だ。外部サービスとの連携もでき、地図やカレンダー、メッセンジャーなどの顧客が使い慣れたツールで操作できる。

AI店長やスーパーエージェントといった新規の取り組みが、どのように展開され具体化されていくかが、今後注目される。


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