EC運用の業務が止まるきっかけ1位は「セキュリティ対応」 メルカート調査
株式会社メルカートは2026年10月21日、「EC運用の実務調査」第2弾の結果を発表した。
調査概要
◆調査1:EC事業の実務担当者を対象とした調査
▷調査名:EC事業実務担当者に関する調査
▷調査方法:インターネットアンケート
▷調査対象:EC事業の実務担当者(EC運営業務を勤務時間の3割以上担当している人)
▷有効回答数:400名
▷調査時期:2026年9月14日〜16日
▷調査名:ECシステムリプレイス関与者に関する調査
▷調査方法:インターネットアンケート
▷調査対象:過去3年以内に勤務先でECシステムのリプレイス(別のシステムへの乗り換え)を実施し、当時から在籍しているEC運営担当者(勤務先の自社ECサイトの運営業務に携わっている人)
▷有効回答数:200名
▷調査時期:2026年9月7日〜9日
◆出典:調査名「メルカート EC運用の実務調査」(株式会社メルカート)
4割以上がトラブルで業務が止まると回答
EC事業の実務担当者(n=400)に、ECサイトの運営において「本来やりたい業務ができず、対応に時間を取られた」と最も感じるのはどのようなときか質問。96.0%が何らかの場面を挙げ「そのように感じることはない」は、4.0%にとどまった。
最も多かったのは「セキュリティ対応(脆弱性・パッチ適用・診断等)が発生したとき」で24.8%を占めた。「不具合・トラブルが起きて、原因の確認や対応に追われたとき」(19.3%)と合わせると、44.0%がトラブルへの対応を挙げている。

不具合対応やシステムのアップデート対応のために、自分自身が使っている時間をたずねたところ(n=400)、「10〜20時間未満」が35.8%で最多だった。また、月10時間以上の合計は57.8%と過半数を超えている。

対応に時間を取られたことで販促施策を延期・断念
月の対応時間別に、システムの対応に時間を取られたことが原因で販促施策を延期・断念した経験がある割合(「よくある」+「時々ある」)を調査。10時間未満の層(n=156)では73.1%、10〜20時間未満の層(n=143)では82.5%、20時間以上の層(n=88)では89.8%となった。
この結果についてメルカートは「対応に使う時間が長い層ほど、販促の予定にも影響が出ている割合が高い傾向が見られます」とコメントしている。

「本来やりたい業務ができず、対応に時間を取られた」と最も感じるときについても質問。「ベンダー・制作会社への依頼や確認のやり取りが続いたとき」が20.8%、「システムでできないことを、手作業で埋めていたとき」が14.5%と上位に挙がった。

アップデート・改修によってマニュアル修正
システムのアップデートや改修が行われた後、自分に発生する作業をたずねたところ(n=400)、「業務手順やマニュアルの修正が必要になる」が52.3%、「社内への周知・説明が必要になる」が46.5%となった。
システムが変わるたびに、手順を直し、社内に伝える作業が発生している様子がうかがえる。

本調査結果についてメルカートは、次のようにコメントしている。
「EC運用のスピードを左右するのは、トラブルへの備えだけではありません。分からないことがあったときにその場で確かめ、自分たちの手で先に進められるかどうか。それが、これからのEC運用の課題になると考えています」
一つひとつは小さな対応でも、日々積み重なれば、売上を伸ばすための業務に使える時間を削ることにつながる可能性がある。自社のEC運用体制や、システム対応にかかる工数を見直す際にぜひ、本調査結果を参考にしたい。


