靴のフィッティングに特化したECサービス『SureFIT(シュアフィット)』の提供を開始

株式会社ニューワールドカンパニー（代表取締役：小野智広）は、各靴企業のEC化率向上ためAIオンラインフィッティングサービス「SureFIT（シュアフィット)」をマネージメントサービス株式会社（代表取締役：中村明弘、以下MSC）と共同開発。提供を開始した。

サイズ情報を他ブランドでも利用できる

靴業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するニューワールドカンパニーは、各靴企業のEC化率向上ためAIオンラインフィッティングサービス「SureFIT」をマネージメントサービスと共同開発し、7月15日から提供を開始した。同社では、ソリューションを通して、靴を扱うオンラインショップの売上アップ・返品率ダウンや顧客満足を実現するとしている。

2017年国立情報学研究所との共同研究からスタートしたシュアフィットは、ユーザーが１度、足のサイズを登録したら、様々な靴を扱うオンラインショップで利用できる靴に特化したAIオンラインフィッティングサービスとなっている。現在までに複数の参加ブランドがおり、導入後のテストでコンバージョンレートが最大0.5％向上しているという。

SureFITの概要

◆サイズレコメンド

顧客が選択した商品のサイズ展開の中からAIが算出したフィット率に基づき 最適なサイズを提案。

◆スタッフの足のサイズや特徴をベースにした履き心地レビュー

シュアフィット利用者による履き心地レビューをユーザ間で共有できる。

◆商品レコメンド

ECサイト内の全ての靴とのフィット率をAIが算出し、より適したものを最大10件まで提案する（フィット率はパーセントや記号で表示）。

◆計測方法

[自宅で計測]
簡易質問もしくは詳細計測（メジャー計測）でサイズ登録することが可能。

[店舗で計測]
シュアフィットとデータ連携できる計測機をレンタルおよび販売している。より正確な数値を取得でき、特徴のある足へのコンサルティングも円滑になる。「足幅・足長・足囲」以外にも、かかとの形や足圧力など各足部の正確な3Dデータがとれ、個別レポート機能も実装している。

靴に特化した次世代ECにサービスを提供

SureFIT提供の背景として同社では次のように述べている。

「新型コロナウィルスによって提唱された『新しい生活様式』によって、今後は店舗とオンラインの垣根がなくなりデジタルシフトの対応が急務になっています。課題としてオンラインで試着できない靴の購入には、どうしてもサイズが合わないことによる返品のリスクがあります。それを最小限に抑えるためにも、お客様の足サイズなどの採寸データを捉えた上で、商品サイズを提案する仕組みが求められてきました。デジタルフィッティングの技術は少しずつ普及していますが靴に特化した様々な自社のECにサービス提供できる企業はなく、ユーザー・企業・社会に必要となる次世代のサービスとして開発をしました」

また今後は、店舗でのバーチャルフィッティングやスタッフ連携などオムニチャネル化を推進することで、店舗とデジタルのシームレス化を図るほか、データをもとにオーダーメイド製造にリンクして過剰在庫削減を目指すともしており、これからの展開にも注目と言えそうだ。